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テーマパークで行われているDXとは?DX推進事例を解説!

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DX(Digital Transformation)とは、企業が環境の変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立することを意味します。
非日常空間を演出するテーマパークや水族館などは、このDXと非常に相性の良い空間です。レジャー施設でどのようなDXが行われているのか実際の事例とともに見ていきましょう。

DX技術とその活用事例

DXを実現するための技術は多種多様ですが、特に「AR・VR」「AI」、「アプリ連携」、「デジタルサイネージ」の4つがよく知られています。これらの技術はどのような場面で活用されているのでしょうか?

AR・VR

AR(拡張現実)とは、現実世界に仮想世界を重ね合わせて表示することです。ARを使用した事例としては、スマートフォンゲームの「ポケモンGO」などがよく知られています。また、VR(仮想現実)とはデジタル機器を介して仮想空間の世界が現実のように体感できる技術のことです。「PlayStation VR」などのVRデバイスを使用することで仮想空間を体感することができます。

ARを活用しているテーマパークとしてはユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、USJ/大阪府大阪市)が挙げられます。
2021年にオープンしたスーパー・ニンテンドー・ワールド内の「マリオカート~クッパの挑戦状~」ではARグラスを着用することで、ARやプロジェクションマッピングなどの技術を活用して再現されたゲームの世界を体験することができます。

また、東京ジョイポリス(東京都港区)はVRを活用したアトラクションが楽しめるテーマパークです。「ZERO LATENCY VR(ゼロ レイテンシー ヴィーアール)」「タワータグヴィーアールイースポーツ」「トーキョーゴジラミュージアム」の3つのアトラクションでVRを体験できます。「ZERO LATENCY VR」は特に人気のアトラクションで、複数プレイヤーで協力して敵を倒すシューティングゲームです。プレイヤーはヘッドマウントディスプレイ(頭に装着するゴーグルのような形状のディスプレイ)や銃を装着してゲーム空間内を自由に動き回ることができます。

AI

AI技術の特徴は自律性適応性という2つの特徴があります。自律性とは人が操作しなくても自動的にタスクを実行する能力で、適応性とは経験から学習し、パフォーマンスを向上させる能力のことです。AIの活用例として特に注目を集めているのが画像認識の技術です。AIを使えば膨大な数の画像データから情報を収拾し、分析・認識することができます。

富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)は2018年からパナソニックインフォメーションシステムズ株式会社が開発したAIによる顔認証システムを導入しています。
富士急ハイランドは入園料が無料で、各アトラクションに乗る際は別途乗車チケットを購入する必要がありますが、来園者に富士急ハイランドのWebサイトや入園ゲートで顔写真を登録してもらうことでフリーパス購入者は都度チケットを提示することなく顔を認証するだけでアトラクションに乗車できるようになりました。また、来園者全員の顔を認証することで、不特定多数の人が来園しても安心して過ごせる遊園地を実現しました。

アプリ連携

日本国民のスマートフォン保有率はおよそ7割です。それに伴い、独自のスマートフォンアプリと、それに連携したサービスの提供を始めたテーマパークもあります。東京ディズニーリゾート®(千葉県浦安市)もアプリを活用したサービスを提供しており、「東京ディズニーリゾート®・アプリ」では園内の混雑状況や施設内の案内を確認できるほか、レストランの事前予約、GPS機能を使った現在地の確認、トイレや休憩スポットの検索などができます。

USJが提供している「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン公式アプリ」は現在地の確認や整理券が取得できるほか、行ってみたいアトラクションやショーをアプリ上で登録してお気に入りリストを作成する機能も搭載されています。

デジタルサイネージ

デジタルサイネージはディスプレイなどの映像表示機器を活用して情報を発信するシステムです。いわば、画像や映像が表示される看板や掲示板です。デジタルサイネージは駅や空港、ショッピングモール、大学など街中のあらゆる場所で利用されています。
2021年7月に新宿駅東口駅前広場に設置されたクロス新宿ビジョンは、ビルの屋上に設置された大型のデジタルサイネージで上映された猫の3D映像がSNSなどで大きな話題となりました。

水族館での活用例としてしまね海洋館アクアス(島根県浜田市)での事例があります。館内には大小様々なサイズのデジタルサイネージが計78台設置されており、魚の写真や名前といった基本的な情報のほか、水槽の展示だけではなかなか見ることのできない自然の海での生き物の様子を映像で表示したり、季節ごとの情報もタイムリーに配信できるようになりました。

テーマパークやレジャー施設がデジタルサイネージを活用して来場者に案内できる情報は多岐に渡ります。アトラクションの待ち時間の情報や施設の案内図だけではなく、施設内の店舗広告やフードコートの情報なども掲載できます。 デジタルサイネージは映像を表示することができるので通常の看板より視認性が高く、多言語での表示も可能です。そのため外国人旅行客に向けた情報の配信にも役立つでしょう。

レジャー施設のDX活用事例を参考にしよう!

ここまで、レジャー施設におけるDX技術の活用事例を見てきました。
レジャー施設は、来園者の待ち時間の短縮やリピーターの獲得、場内の安全性の確保など多くの課題を抱えていますが、DX技術を活用することで従業員の業務負担を軽くしたり、顧客の満足度を上げることができるということがわかります。
これはレジャー施設以外でも応用することが可能です。過去の成功事例を参考に、DX技術を取り入れたサービスの導入をぜひ検討してください。

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